JST「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」地域共創分野(育成型)に採択されました

掲載日2024.10.01
ニュース

本学の水野雅裕理事(研究?地域連携担当)?副凤凰体育平台が拠点運営機構の設置責任者となり、農学部の澤井健教授がプロジェクトリーダーを務める研究プロジェクト『農村と都市との豊かな結びつきを育む「いわて畜産テリトーリオ」創造拠点』が、国立研究開発法人科学技術振興機構が公募する凤凰体育平台6年度「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)【地域共創分野?育成型】」に採択されました。
本プロジェクトでは、『農村のなりわいを守り、都市との豊かな結びつきを育む「いわて畜産テリトーリオ」の実現』をビジョンに掲げ、畜産をなりわいとして、地域の風土?歴史?文化?くらしが密接に関係し合いながら発展してきた県北部6市町村をフィールドに、生産効率のみを重視するのではなく、畜産がもたらす産品や教育効果、景観等を活用?保全し、農村と都市の人々が共に真の豊かさを享受できる社会の創造に向けて取り組んでいきます。
本学を代表機関とし、岩手県、久慈市、八幡平市、葛巻町、岩泉町、田野畑村、洋野町の7自治体を幹事自治体に、さらに法政大学、NTTコミュニケーションズ株式会社、全国農業協同組合連合会岩手県本部を幹事機関に迎え、参画機関の18機関も含め、計29機関で構成されます。
今後は、ビジョン実現に向けて、「①持続可能で魅力ある畜産をつくる」「②誰でも畜産に携われる基盤をつくる」「③農村と都市の多様な繋がりをつくる」をターゲットとし、4つの研究開発課題「①循環型飼料生産流通システムの構築」「②多様な経営形態に適応可能な家畜飼養システムの構築」「③先端通信技術による次世代獣医療体制の構築」「④地域資源の活用による共創型地域圏の構築」に取り組んでいきます。

プロジェクト概要

プロジェクト概要

補足

  • 制度解説
  1. 共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)とは
    大学等を中心として、企業や地方自治体?市民等の多様なステークホルダーを巻き込んだ産学官共創により、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に基づく未来のありたい社会像を拠点ビジョンとして掲げ、その実現のため、「バックキャストによるイノベーションに資する研究開発」とそれを支える「自立的?持続的な拠点の形成が可能な産学官共創システムの構築」をパッケージで推進するプログラム。
    1. 【育成型(地域共創分野)】 支援期間:2年度    委託研究費:2.5千万円/年度    
      【本格型(地域共創分野)】 支援期間:最長10年度  委託研究費:最大2億円/年度
      ※育成型プロジェクトは、最終年度である2年度目の後半に「本格型」への昇格審査あり
  • 用語解説
  1. テリトーリオとは
    「テリトーリオ(地域圏)」とは、行政区を越えて、共通の社会経済的、文化的なアイデンティティを持ち、生産?加工?販売?消費が行われる都市?集落?農村の総体を表すものです。
  2. いわて畜産テリトーリオとは
    畜産を中心に、様々なステークホルダーによる価値共創を通じて「テリトーリオ」を意識的に形成する点に独自性があり、我が国初の取組です。
    ※歴史の中で自然に「テリトーリオ」を形成してきたイタリアとは異なります。
  • SDGsと「いわて畜産テリトーリオ」
本件に関する問い合わせ先
岩手大学 研究?地域連携部  研究支援課  
019-621-6874
urapj@iwate-u.ac.jp